寄席 その2

 まずは講談から
貞橘さんは何度も この寄席にいらっしゃっているようで
お客さんとも顔なじみのようでございました。
世間話一通りの後の噺は
 西行が 「鼓ヶ淵」と言う場所へ詩を創りに出向き
一つ詠む。我ながら上手く出来たとうっとりしていると
すっかり日も暮れ 急いで山を下っていくと
ポツリと家を見つける。
そこにはおじいさんとおばあさんそして孫娘の三人が
暮らしていた。ここに一晩とめてもらうことが出来た西行。
三人に 鼓ヶ淵で創った詩を聞かせて欲しいとせがまれ、
自信満々で披露すると、一人ひとり 西行の詩の添削を始める。

こんな具合の内容でございました。

「いい講談は寝ることが出来る。」

始める前に貞橘さんには説明を受けましたがまさか初めての
講談で船を漕ぐつもりはなく あくびも出ることなく終えました。

勿論このお話の内容はまだ続きますが、最後は「すぅ」と消えるように
終わったのが印象的でありました。

そして次に歌奴さんの登場。

世間話から「片棒」というお話に入る瞬間
「ピンっ」と声のトーンが変わったのです。
実はこの噺家さんの突然空気を変える瞬間を
ラジオやCDなどで聴いてきましたが
生で聴くと ゾクゾク致しました。

あるお店のだんなさんが 番頭さんに
身代を三人の息子のうち誰に譲ったらよいか相談
すると番頭さんが 

「この家の一大事のとき息子さん方がどういうお金の
使い方をするか聴いてみるのがよろしいかと。
そうすれば おのずと誰に後を継がせるのが良いか
分かるのではないでしょうか。」

さっそく旦那さんは一人ひとりに部屋に呼び
こう尋ねます。

「もし俺が死んだらどういう弔いをお前は上げてくれるんだい?」

始めのうちは噺を追うように聞いていたのですが
どんどんその噺に引き込まれていくうち
噺と平行するように頭の中で想像出来る。

あくびが出たらどうしよう。

まったくのとり越し苦労でございました。
笑った笑った。
笑い泣いた。
鼻はでるは 肩は揺れるは あくびが出る暇など無い。

また是非聴きに行きたいと思った次第でございます。


ただ、一つ。噺家さんへの事ではないのですが、
この寄席のチラシの文字が小さい。
お客さんの大多数は人生の大先輩の中、
もう少し 文字は大きめの方が良いのではないかと
思いました。

それにしても良かった。
楽しかった。


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かねた丸の本
剣客太平記 1 (SPコミックス)
かねた丸 岡本 さとる
リイド社 (2013-11-26)

裏宗家四代目服部半蔵花録 1 (1) (KCデラックス)

裏宗家四代目服部半蔵花録 2 (2) (KCデラックス)

裏宗家四代目服部半蔵花録 3 (3) (KCデラックス)

裏宗家四代目服部半蔵花録 4 (4) (KCデラックス)

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Author:かねた丸
「裏宗家四代目服部半蔵花録」(講談社)7巻まで
「剣客太平記」(原作岡本さとる)(リイド社)2巻まで
 「義経北行伝説ドライブガイドイラスト」他読み切りなどを描いてきました 
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