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あの日の出来事

「ごまむし」

正式名称は存じませんが、人参畑によくいる
何らかの蝶の幼虫の事を私の実家ではそう呼びます。

色は黄緑と黒のシマシマ模様。

私はかのお方の容貌がどうしても馴染めません。

あれは小学校の頃です。
夕飯時でした。
母から人参を取って来て欲しいと頼まれました。

人参畑は家から歩いて五分ほど。
農道をとぼとぼ歩いて人参畑に向かいました。

あたりはドンドン暗くなってゆきます。
風も強くなってきました。
空に浮かぶねずみ色の雲もずんずん押し流されてゆきます。

到着した人参畑には収穫し終わったうねとそうでない箇所が
点在しておりました。

私は一番近くの人参を引っこ抜きました。

その瞬間、
思い出してしまったのです。
ここが「ごまむし」の根城だと言う事を。

私はうかつにも「やつら」のテリトリーに
足を踏み入れてしまったと言うことを!

慌てて今抜いた人参をこわごわ確認。
「やつ」がいないことを確認し
そのまま視線を落とした人参の葉には果たして「やつ」の
姿が・・・

「ぶるん」と一身震いした後また別の人参へ目をやると「やつ」が!

っていうか、こっちにも、あっちにも・・!
何ということでしょう。私はいつの間にか「やつ」に
取り囲まれていたのです!
(と、思ってしまったのです。)

こうなるともう身動きなど取れません。
だって「やつら」が四方八方で睨みをきかせている!
(と、思ってしまっているからです。)

「どうしよう。まだ一本しか抜いていない。だけど・・
もう怖くて動けない。」

気のせいか風も冷たくなってまいりました。

小学生の私は考えます。

(このままこんな農道一本の人っ子一人いない畑で
夜を迎えるなど・・いや、人はいないが「やつら」は
たくさんいる人参畑で暗くなるなどトンデモナイ!
第一暗くなったら「やつら」を確認出来ないジャン!
ウッカリ抜いた人参についてたらそれこそトンデモナイじゃん!)

私は勇気を振り絞り人参畑をガン見。
悲しいかな 嫌いな「やつ」を避けるために必死に「やつ」の
姿を確認していたのです。

その後ようやくもう一本手に入れ帰宅。
家に帰り「遅い!」と母に叱られるのです。




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かねた丸の本
剣客太平記 1 (SPコミックス)
かねた丸 岡本 さとる
リイド社 (2013-11-26)

裏宗家四代目服部半蔵花録 1 (1) (KCデラックス)

裏宗家四代目服部半蔵花録 2 (2) (KCデラックス)

裏宗家四代目服部半蔵花録 3 (3) (KCデラックス)

裏宗家四代目服部半蔵花録 4 (4) (KCデラックス)

裏宗家四代目服部半蔵花録 5 (KCデラックス)

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 裏宗家四代目服部半蔵花録 全7巻です
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「裏宗家四代目服部半蔵花録」(講談社)7巻まで
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